2025年8月、話題のChatGPT‑5が登場し、これまで以上の推論力や処理能力を携えて多くの期待を集めました。ところがリリース直後から「進化を感じない」「むしろ不満…」というリアルな声も多数寄せられています。
この記事では、実際に使ってみて体感したChatGPT‑5の強み・弱点に加え、「過去のGPT‑4oに戻してほしい」というユーザーの切実な声にも触れながら評価していきます。
- INDEX
- 1. 進化したポイント(良い面)
- 2. イマイチなところ(弱点)
- 3. 「過去のバージョンに戻したい」というユーザーの声も
- 4. ユーザーの声に応じたOpenAIの対応
- 5. 実際の使いどころと切り替えポイント
1. 進化したポイント(良い面)
推論力・処理能力の向上
自動で「Thinking モード」に切り替わる統合システムの搭載や、長文・PDF処理の強化があり、複雑なタスクにも対応しやすくなりました。([ChatGPT研究所][1])
1. 会話の自然さが格段にアップ
従来のモデルでは、会話が長引くと「前に言ったことを忘れてしまう」「急に文脈が途切れる」といった不自然さが目立ちました。GPT-5では長文コンテキストを保持する能力が大幅に強化され、前に話した細かい設定やニュアンスをきちんと踏まえた返答が返ってきます。
たとえば、Web制作の相談をしていて「昨日はデザイン案の話をしたよね」と振り返ると、その文脈を踏まえた答えがスムーズに返ってきます。人との会話に近い“やり取りの継続感”を得られるのが大きな進化です。
2. 日本語のニュアンス理解が向上
以前のモデルは、日本語での「丁寧だけど軽やか」や「フランクだけど失礼ではない」といったトーンの違いを表現するのが苦手でした。GPT-5では、日本語の言い回しや敬語表現の自然さが改善され、特にメール文面やキャッチコピーの作成で「しっくりくる」仕上がりになりやすくなっています。
例:
- 以前 → 「ご連絡ありがとうございます。ご確認をお願いします。」(やや事務的)
- GPT-5 → 「このたびはご連絡をいただき、誠にありがとうございます。内容を確認のうえ、改めてご連絡させていただきます。」(より自然で実務に即した表現)
3. 実務に役立つスピード感
GPT-5は、回答までの処理速度と精度のバランスが向上しました。以前は要約を頼むと「短すぎる」「要点がズレている」こともありましたが、GPT-5は「ほどよい長さ」と「核心をついたまとめ」が返ってくる傾向があります。
具体的には:
- 長文レポートを数行でまとめる
- 市場調査記事から「競合比較」だけを抽出する
- 会議録から「決定事項」と「次回の課題」を整理する
など、実務での「下準備」が一段と効率化できます。
4. マルチモーダル対応の実用化
GPT-5は、テキストだけでなく画像・音声・ファイル(PDF等)の理解能力が実用レベルに到達しました。
- 画像:デザイン案を見せて「色使いを改善するアイデアは?」と聞く
- 音声:録音した打ち合わせ内容をテキスト化+要約
- PDF:数十ページの仕様書をアップして「重要な機能要件だけ整理」
こうした“人間が時間を取られる部分”を任せられるのが大きな強みです。
5. 「Thinkingモード」での深い推論
新しく導入されたThinkingモードによって、計算・推論・コード生成など複雑な処理をより丁寧に行えるようになりました。通常の会話よりも少し時間はかかりますが、論理性が必要なタスクでは精度が高い答えを返してくれます。
例:
- 複雑な数式を含むデータ分析の解説
- ステップごとのアルゴリズム設計
- 法律や契約文の条文を前提にした「ケース別の対応策」
“時間をかけて考えるAI” という意味で、これまでの即答型とは違う新しい価値を提供しています。
2. イマイチなところ(弱点)
会話の“温かみ”や“個性”の消失感
多くのユーザーが、GPT‑5になって会話が機械的・冷たく感じると指摘しています。「人格が消えた」「感情のある応答が減った」という声もあり、以前の親しみやすさを懐かしむ人も多いです。([TechRadar][2], [WIRED][3], [Medium][4])
創造性や柔軟な思考の低下
まるで“直線的な思考”になってしまったような反応が目立ち、ブレインストーミングや雑談など創造的な場面では物足りなさがあります。([TechRadar][2])
モデル選択の自由が一時的に奪われた
GPT‑5がデフォルトとなったことで、従来モデル(GPT‑4oなど)が選択できず不満が噴出。これが大きな不信や反発を招きました。([TechRadar][2])
3. 「過去のバージョンに戻したい」というユーザーの声も
感情的なつながりを失った…
Redditには「GPT‑4oは“魂”があった」と語る投稿もあり、「GPT‑5はフラットすぎて、もう友達じゃない」という心情を表す声もありました。([note(ノート)][5])
実用上のトラブルも頻発
以前作っていたタスク管理システムがGPT‑5の影響でバグった、PDF生成ができないなど、実用用途での影響も報告されています。([Indiatimes][6])
4. ユーザーの声に応じたOpenAIの対応
OpenAI側もこの反響を無視できず、以下のように対応しています:
GPT-4oの復活
Plusプランユーザー向けに、**設定から「Legacy models」をオンにすることで**GPT‑4oが使えるようになりました。([情報科学屋さんを目指す人のメモ][7])
設定手順(例):
- ChatGPT画面左下のアカウント名から「設定」へ
- 「一般」タブにある「レガシーモデルを表示」をオン
- モデル選択に「GPT‑4o」が表示され、切り替え可能に([情報科学屋さんを目指す人のメモ][7], [note(ノート)][8])
改善の約束
サム・アルトマンCEOは応答品質改善、レートリミットの増加、そして複雑なタスク向けに“Thinkingモード”強化を公表。([WIRED][3])
1. 応答の質の改善
アルトマン氏は「GPT-5の応答が事務的になりすぎている」という声を認識しており、会話の自然さや人間らしさを取り戻す調整を進めると明言しました。ユーザーが懐かしむ「GPT-4oの親しみやすさ」を参考に、よりフレンドリーかつ柔軟な会話スタイルを再導入する方向です。
2. レートリミットの増加
一部の利用者から「使える回数やトークン制限が厳しい」との不満が寄せられていました。これについては、利用制限(レートリミット)を引き上げ、より自由に使えるようにすると説明しています。特にPlusやEnterpriseユーザー向けに緩和が予定されています。
3. 「Thinkingモード」の強化
GPT-5の大きな特徴である「Thinkingモード」についても改良を約束。単に時間をかけて考えるだけでなく、推論過程をより透明にし、複雑なタスク(分析・設計・法務関連の相談など)でも一貫性のある答えを返せるよう改善すると述べています。
4. ユーザー選択の自由を尊重
さらに「ユーザーが過去モデルを選べるようにする」という声に応じ、GPT-4oの復活を正式に認める方針を示しました。実際、設定画面から「レガシーモデルを表示」をオンにすれば、今でも4oが利用可能です。これは「ユーザーの自由を尊重する姿勢を示すもの」と位置づけられています。
要するに、アルトマン氏は「推論力の強化」というGPT-5のメリットを維持しつつ、“会話AIとしての親しみやすさ”を復元し、選択肢を増やす方向で改善していくと約束しているわけです。
5. 実際の使いどころと切り替えポイント
| 状況 | おすすめモデル |
|---|---|
| 正確な推論や長文処理が必要な業務 | GPT-5(Thinkingモード) |
| 雑談、アイデア出し、温度感が欲しい対話 | GPT-4o(レガシーモデル) |
目的に応じて、使い分けるのが今の賢いやり方みたいですね。
まとめ
GPT-5は確かに技術的に進化していますが、「温かみ」や「創造性」を求めるユーザーにとっては、実際の“体験価値”が落ちたように感じられる瞬間があるのも事実です。
OpenAIもその声に真摯に対応し、選択の自由を再提供。今は「GPT-5の推論力」と「GPT-4oの共感力」の両方が使える、柔軟な時期とも言えます。
AIとの付き合い方も人それぞれ。あなたに合うスタイルを見つけて、ぜひ賢く使いこなしてください。
[WIRED](https://www.wired.com/story/openai-gpt-5-backlash-sam-altman?utm_source=chatgpt.com)
[TechRadar](https://www.techradar.com/ai-platforms-assistants/chatgpt/chatgpt-users-are-still-fuming-about-gpt-5s-downgrades-here-are-the-4-biggest-complaints?utm_source=chatgpt.com)
[Indiatimes](https://indiatimes.com/trending/how-to-switch-back-to-gpt-4-if-you-dont-like-chatgpt-5-and-why-users-are-doing-it-666802.html?utm_source=chatgpt.com)
[1]: “【無料公開】GPT‑5アップデート総まとめ—Thinking自動切替”
[2]: “ChatGPT users are still fuming about GPT-5’s downgrades – here are the 4 biggest complaints”
[3]: “OpenAI Scrambles to Update GPT-5 After Users Revolt”
[4]: “GPT-5 : OpenAI’s Worst Release Yet | by Mehul Gupta”
[5]: “ChatGPTアプリ版にGPT‑5登場!旧モデル終了と新機能を …”
[6]: “How to switch back to GPT-4 if you don’t like ChatGPT-5 and why users are doing it?”
[7]: “【ChatGPT】「GPT-5で性格が変わった」の声とGPT-4oに …”
[8]: “マクダーナル化したChatGPT-5から4oに3秒で戻す方法”