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jQueryはオワコン?それともまだまだ現役?

jQueryはオワコンか、それとも現役か

jQueryは終わった技術なのか?2025年の現場から考える

かつて「Web制作といえばjQuery」と言われるほどの時代がありました。マウスを乗せたらメニューが出る、画像が自動で切り替わる ― そんな動きを手軽に実装できる便利なライブラリとして広く使われてきたのです。しかし今では「もう古いのでは?」という声もよく聞かれます。では、2025年の今、jQueryは本当に終わったのでしょうか?

INDEX
1. jQueryの黄金時代
2. なぜ「終わった」と言われるのか?
3. それでもjQueryが現役な理由
4. jQueryとモダンJSの簡易比較表
5. どう判断すればいいのか?


1. jQueryの黄金時代

jQueryが誕生した2006年当時、Web制作はブラウザごとの表示や動作の違いに悩まされる時代でした。そこで「短いコードで、どのブラウザでも同じように動く」という点が爆発的に支持され、2010年代前半には標準装備のように使われていました。

どのブラウザでも同じように動く

当時はIE・Firefox・Chromeなどで動作の違いが多く、開発者泣かせでした。jQueryがその違いを吸収してくれたのです。

短いコードで実装できる

例えば「ボタンを押したら画像が変わる」処理を数行で書けるのは大きな魅力でした。

プラグインが豊富

スライダーやモーダルなど、コピペで導入できる部品が多数公開されていました。



2. なぜ「終わった」と言われるのか?

近年「jQueryはオワコン」と言われる理由には、Webを取り巻く環境の進化があります。ブラウザ自体の性能が向上し、JavaScriptの書き方も大きく変わりました。そのため「昔はjQueryが必要だった場面」が、今では標準機能で十分こなせるようになっています。

ブラウザ標準の進化

DOM操作やAjax通信など、以前は複雑だった処理が標準のJavaScriptでシンプルに書けるようになりました。

モダンフレームワークの登場

React・Vue・Angularなどが広まり、大規模で複雑なWebアプリ開発ではjQueryの出番が減少しました。

パフォーマンスや保守性の課題

プラグインに依存しやすく、コードが複雑化すると管理が難しくなるデメリットが指摘されるようになりました。



3. それでもjQueryが現役な理由

それでも、jQueryが現場から完全に姿を消したわけではありません。役割は小さくなったものの、いまも例えるなら“軽トラ”のように頼れる存在です。大規模で最新のWebアプリ開発には向いていませんが、「ちょっとした荷物を運ぶ」ように、小規模な動きや簡単な演出を加えるには非常に便利です。

既存サイトの多くが依存している

特にWordPressや古いCMSのテーマ・プラグインはjQuery前提で作られているため、すぐには置き換えられません。

小規模サイトで便利

ちょっとしたアニメーションやフォームチェックなど、小さな要件なら導入が早い。

学習コストの低さ

「JavaScriptは難しい」と感じる人でも、jQueryは比較的すぐに理解できるため入門としても使われています。



4. jQueryとモダンJSの簡易比較表

項目 jQuery モダンJS(標準JavaScriptやReact/Vueなど)
学習コスト 低い(初心者でもすぐ使える) やや高い(構造や概念を理解する必要あり)
コードの量 短いコードでDOM操作が可能 ES6以降の構文でシンプルに書けるようになった
プラグイン 豊富だが古いものも多い npm経由で最新のライブラリが入手可能
適した用途 小規模サイト、レガシー案件 SPA、大規模開発、長期運用案件
将来性 徐々に縮小傾向 主流。進化が続いている


5. どう判断すればいいのか?

結論としては、jQueryは「完全に終わった」わけではありません。むしろ、かつてのように“すべての現場で必須の主役”という立ち位置から、「必要に応じて呼び出される助っ人」へと役割を変えたと考えるのが自然です。

かつては新規サイトを作るときにまず組み込まれるのが当たり前でしたが、今はReactやVueなどのモダン技術が主流になっています。その一方で、既存のWebサイトの保守や、手早く動きを加えたい小規模な案件では、依然としてjQueryが活躍する場面があります。つまり、“万能の時代は終わったが、特定の場面ではまだ必要とされている”というのが、現在の正しい位置づけなのです。

  • 新規開発 → モダンな方法を基本にするのが望ましい
  • 既存サイトの保守 → 無理に置き換えなくてもよい
  • 小規模な動きの実装 → いまだに手軽で有効

つまり、案件の規模や目的に合わせて「適材適所」で選ぶのが正解です。



まとめ

jQueryは“過去の遺物”ではなく、状況によっては今も役立つツールです。時代の流れとともに主役の座はモダンフレームワークに移りましたが、ちょっとした補助やレガシー環境の維持にはまだまだ現役。大切なのは「流行だから捨てる」のではなく、「必要に応じて柔軟に選ぶ」ことだと言えるでしょう。