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React?Vue?それともjQuery?JSライブラリ&フレームワーク徹底比較

React?Vue?それともjQuery?JSライブラリ&フレームワーク徹底比較

Web開発に欠かせない存在となったJavaScript。その発展を支えてきたのが、便利な ライブラリ と強力な フレームワーク です。「ReactやVueって聞くけど、結局どう違うの?」「自分の案件ではどちらを選べばいいの?」と迷ったことはありませんか?

本記事では、まずライブラリとフレームワークの基本的な違いをわかりやすく解説。続いて、おすすめの代表例を紹介し、さらに 「小規模案件」か「中規模以上」か という観点から、最適な使い分けのポイントを整理します。初心者の方はもちろん、プロジェクトの選択に迷う方にも役立つ内容です。ぜひ最後まで読んで、効率的で快適な開発環境づくりに役立ててください。

INDEX
1. そもそも「ライブラリ」と「フレームワーク」の違いは?
2. おすすめのJSライブラリ
3. おすすめのJSフレームワーク
4. ライブラリとフレームワーク ― 案件規模に応じた使い分け


1. そもそも「ライブラリ」と「フレームワーク」の違いは?

JavaScriptの世界には数えきれないほどのツールがありますが、大きく分けると「ライブラリ」「フレームワーク」に分類されます。両者は似ているようで決定的な違いがあるため、まずここをしっかり理解しておきましょう。

ライブラリとは?

「便利な道具のセット」

開発者が必要なときに呼び出して使う、補助的なツール。

例:

  • jQuery → DOM操作を簡単にする
  • Lodash → 配列やオブジェクト操作を効率化
  • Chart.js → グラフを描画

イメージすると「工具箱の中のドライバー」。使う人(開発者)が、必要な場面で自分の手で取り出して利用します。

フレームワークとは?

「アプリ全体の骨組みや設計図」

開発の流れや構造があらかじめ決まっていて、開発者はそのルールに従ってコードを書き進めていきます。

例:

  • React → UIをコンポーネントで構築
  • Vue.js → 軽量で直感的にSPA(シングルページアプリケーション)を開発
  • Angular → 大規模開発に適したフルスタック

イメージすると「家を建てるときの建築設計図」。すでに基本構造が決められていて、その中にキッチンや家具(=ライブラリ)を配置していく形です。

主導権の違いと「制御の反転(IoC)」

両者の大きな違いは「主導権がどちらにあるか」です。

  • ライブラリ:開発者が主導権を持ち、必要なときに「こちらから呼び出して使う」
  • フレームワーク:フレームワークが主導権を持ち、あらかじめ決められた流れの中で「フレームワーク側から開発者のコードを呼び出す」

この考え方をソフトウェア設計の世界では「制御の反転(Inversion of Control, IoC)」と呼びます。
簡単に言えば、

  • ライブラリ → 「あなたが道具を使う」
  • フレームワーク → 「道具の方があなたを呼び出す」

という関係性の違いです。

具体例でイメージ

  • ライブラリ=料理の食材や調味料:自分で選んで、好きなレシピに合わせて使う。
  • フレームワーク=コース料理の厨房システム:工程や順序が決まっており、シェフ(開発者)はその流れに従って作業する。

この違いを理解すると、「小規模案件ではライブラリで十分なことが多い」「中〜大規模開発ではフレームワークを採用した方が効率的」という判断基準が見えてきます。



2. おすすめのJSライブラリ

jQuery

概要

DOM操作をシンプルに書けるようにしたライブラリ。2000年代後半から2010年代前半にかけて爆発的に普及し、今でも多くの既存システムやWordPressプラグインに使われています。

メリット
  • 短いコードで複雑な操作が可能
  • 豊富なプラグインが存在する
  • 古いブラウザにも対応しやすい
デメリット
  • モダンなJS標準機能で代替可能な部分が多い
  • 大規模開発には不向き
  • 学習コストは低いが「今から学ぶべきか」は疑問

Lodash

概要

配列・オブジェクト・文字列などの操作を便利にしてくれるユーティリティライブラリ。処理を簡潔に書けるため、データ加工系の処理では重宝します。

メリット
  • 複雑な処理を短く・安全に書ける
  • 頻出する処理を関数化してくれるので可読性が高い
  • パフォーマンス最適化された関数が多い
デメリット
  • 使いすぎると「ブラックボックス」になりやすい
  • 最近はES6以降の標準構文で代替できる場面も多い

Chart.js

概要

数行のコードで美しいグラフを描画できるライブラリ。棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフなどが簡単に実装できます。

メリット
  • データ可視化が手軽にできる
  • レスポンシブ対応でスマホでも見やすい
  • プラグインで機能拡張可能
デメリット
  • 高度なカスタマイズにはやや不向き
  • 大量データの描画はパフォーマンス面で課題
  • デザイン自由度はD3.jsに比べると低い


3. おすすめのJSフレームワーク

React

概要

Facebook(現Meta)が開発したUI構築のためのライブラリ(実質フレームワーク級)。「コンポーネント」単位で部品を組み立てて開発するのが特徴で、SPAに強いです。

メリット
  • 圧倒的なシェアと情報量
  • 再利用性の高いコンポーネント指向
  • React Nativeでモバイルアプリ開発も可能
デメリット
  • JSX(独自構文)の学習コストが高め
  • 小規模案件にはオーバースペック
  • 周辺ライブラリ(Redux, Next.js など)の知識も必要

Vue.js

概要

軽量で学びやすく、日本でも人気が高いフレームワーク。シンプルさと柔軟さのバランスがよく、個人開発から中規模案件まで幅広く利用されています。

メリット
  • 習得が比較的簡単(HTML+JS+CSSの延長で学べる)
  • コード量が少なく済む
  • 日本語ドキュメントや事例が豊富
デメリット
  • Reactほどのエコシステムはない
  • 大規模開発ではチーム設計力が必要
  • バージョン移行時に学び直しが発生することも

Angular

概要

Googleが開発するフルスタック型のフレームワーク。大規模開発に適しており、TypeScriptが標準で使われます。

メリット
  • MVC(モデル・ビュー・コントローラ)思想が強力
  • 大規模・複雑なアプリ開発に強い
  • 公式サポートが手厚い
デメリット
  • 学習コストが非常に高い
  • 小~中規模開発には不向き
  • React/Vueに比べて国内コミュニティが少なめ


4. ライブラリとフレームワーク ― 案件規模に応じた使い分け

ライブラリ全般のメリット・デメリット

メリット
  • 必要な場面だけ導入できる:既存サイトに後付けで追加できるため、小規模案件やLP制作でピンポイントに活躍。
  • シンプルに導入可能:学習コストが低く、必要な関数やUI機能だけ呼び出して利用できる。
  • コードの効率化:データ操作・アニメーション・グラフ描画などを最小限のコードで実装可能。
デメリット
  • 依存関係のコンフリクト:複数ライブラリを組み合わせると、依存バージョンの衝突で動かなくなることがある。
  • 乱立と保守リスク:似たライブラリが多数存在し、どれを選ぶべきか迷いやすい。開発停止するものも少なくない。
  • 規模が大きい開発には不向き:全体設計がないため、ライブラリだけでは中規模以上の案件ではコードが複雑化しやすい。

フレームワーク全般のメリット・デメリット

メリット
  • 設計が整っているため中〜大規模開発に最適:コンポーネントやMVCの仕組みにより、複数人チームでも統一的に開発できる。
  • 開発スピードと保守性の向上:状態管理やルーティングなど、必要な仕組みが揃っているので効率的。
  • 最新の開発スタイルに対応:SPAやSSRなどモダンなWeb開発を行う際のスタンダード。
デメリット
  • 学習コストが高い:ReactやAngularは概念を理解する必要があり、初心者にはやや難しい。
  • バージョンアップ対応が大変:数年ごとに大きな変更があり、コード改修が発生する。
  • 小規模案件にはオーバースペック:単発のキャンペーンページやブログテーマ改修などには、導入するメリットが少ない。

案件規模ごとの使い分けの目安

小規模案件(例:会社LP、キャンペーンサイト、既存ブログの改修)
  • jQueryやLodashなど、必要な機能を補う「ライブラリ」を導入する程度で十分。
  • コード量も少なく、工数や保守コストを抑えられる。
中規模以上の案件(例:Webアプリ、ECサイト、管理画面、長期運用が前提のシステム)
  • React/Vue/Angularといった「フレームワーク」を採用するのがスタンダード。
  • 設計の統一と拡張性が求められるため、フレームワークの強みが活きる。


まとめ

JavaScriptの開発には欠かせない「ライブラリ」と「フレームワーク」。ライブラリは必要な場面で便利に取り出せる「道具箱」、フレームワークは全体の流れを決める「設計図」と考えると、その違いが分かりやすいでしょう。

大切なのは「どちらが優れているか」ではなく、プロジェクトの規模や目的に応じて最適な選択をすることです。自分の開発環境や将来の運用をイメージしながら、ライブラリとフレームワークを上手に使い分けていきましょう。